平成24年春期 午前I 共通 問21

“システム管理基準”において, システムテストの監査におけるチェックポイントのうち, 適切なものはどれか。

ア テスト計画は事前に利用者側の責任者だけで承認されていること
イ テストは独立性を考慮して, 利用者側の担当者だけで行われていること
ウ テストは本番環境で実施されていること
エ 例外ケースや異常ケースを想定したテストが行われていること


こぼる
「つまりは、いつも会社でやってるテストを想定してOK?」

ジョブりんご
「テストは開発者、企画者、利用者(初見)など、時間の許す限り、巻き込めば巻き込むほど良い。
我が社はサプライズを狙わなければいけないから、信頼出来ない者にはテストさせないがな。」

こぼる
「アとかイは、「だけ」ってなんだかなー。違うよね。」

ジョブりんご
「監査は本番環境でする必要はない。」

こぼる
「発表前のサービスとかは、アドレス誰も知らないからまだましだけど、
発表したサービスの監査って、開発環境に認証入れてやったりしたなあ。」

ジョブりんご
「エは?」

こぼる
「なんか一番無難な…これが正解って言うのもなんか雲をつかむよう。でも、正解はエなんだよね。
無難なことかいてある選択肢が正解…これがIPAクオリティ…」

平成24年春期 午前I 共通 問11

DBMSの媒体障害時の回復法はどれか。

ア 障害発生時, 異常終了したトランザクションをロールバックする。
イ 障害発生時点でコミットしていたが, データベースの実更新がされていないトランザクションをロールフォワードする。
ウ 障害発生時点で, まだコミットもアボートもしていなかった全てのトランザクションをロールバックする。
エ バックアップコピーでデータベースを復元し, バックアップ取得以降にコミットした全てのトランザクションをロールフォワードする。


こぼる
「媒体障害って、ディスクの読み込みができなくなったとかで、ハードがぶっ壊れることだよね。
そのままゴミには出せないから、ハードディスクをハンマーでガーン☆」

ジョブりんご
「野性的すぎるだろ…。
『ハードがぶっ壊れた』ときの回復法は、バックアップディスクを使って以前の状態に戻し、データベースに関しては
バックアップから、それ以降のコミットログを使って、できるだけlatest(直近)の状態にするな。」

こぼる
「完全に障害発生直前1秒前とかにはならないの?」

ジョブりんご
「ログが奇跡的に、障害発生直前1秒前を記録していたらできるが、
トランザクション(計算や書き込み)中のデータベースの情報は無効化されてしまうな。」

こぼる
「それ、銀行の予算とかつじつまあわなくてやばくない?」

ジョブりんご
「だから、障害が起きないように、多重化や、ミラーリングを行う。」

こぼる
「多重化は何台も動いてて、どれかぶっ壊れてもシステムは止まらないようにするものね。
ミラーリングは、2つ以上のハードディスクに全く同じデータを同時に書き込むものね。
ミラーリングを、ハードウェアでやってくれる(工場出荷時、OSを載せる前にもう、あらかじめ機能が備わっている)
から、CPUの負荷がかからないっていうの、最近wikipediaで読んだ!」

ジョブりんご
「選択肢を見ていこうか。」

こぼる
「アは、トランザクションが異常終了ってかいてある。」

ジョブりんご
「ロールバックは基本的に、バグが起きた時、コミットをせずに、トランザクション前の状態に巻き戻すことだ。媒体障害時ではない。」

こぼる
「イはロールフォワードってあるけど?」

ジョブりんご
「ロールフォワードだけでは情報が不足している。」

こぼる
「ウは回復法じゃないよね?一番初めにやること、だけだ。」

ジョブりんご
「エは?」

こぼる
「さっきジョブズが説明してくれたじゃん。エ…で合ってる?」

ジョブりんご
「正解だ。
余談だが、DBのスキーマを考えるのは楽しいよな。」

こぼる
「つっかっもーぜ?」

ジョブりんご
「なぜ知ってる!?」

こぼる
「地方局でやってた。
ジョブズこそ、外国人なのになんで知ってるのよ…」

平成24年春期 午前I 共通 問1

任意のオペランドに対するブール演算Aの結果とブール演算Bの結果が互いに否定の関係にあるとき、AはBの(又は、BはAの)相補演算であるという。
排他的論理和の相補演算はどれか。
ア 等価演算
()

イ 否定論理和
()

ウ 論理積
()

エ 論理和
()


こぼる
「いきなりイミフなんだけど。。
オペランドって何?手術の遊園地?」

ジョブりんご
「これはなあ。前半の文章は豆知識の披露だ。
まどわされないで、普通に【排他的論理和】を表す図を選べば、アになるな。
ちなみにオペランドは「被演算子」A xor B のときの A や B のことだな。

こぼる
「ふーん。この図と言葉覚えなきゃいけないの?
むずかしー。。」

ジョブりんご
「覚えるには日常会話に入れたらいいかもな。
ロリコン目線の幼女と、リアル妹は排他的だ、とかな。」

こぼる
「ジョブスさん、そういう趣味だったの?」

平成24年春期 午前I 共通 問26

戦略を立案するために, SWOT 分析を実施した。市場機会を獲得するために自社の強みを生かすことができる戦略はどれか。

S O
・高い技術力をもつ。
・データセンタを多数所有している。
・クラウドコンピューティングが注目されている。
・市場のグローバル化が進んでいく。
W T
・営業力がない。
・メーカの子会社であり意思決定が遅い。
・海外ベンダが日本市場に参入している。
・市場の成長率が低い。

ア 意思決定の遅さを克服して市場の平均成長率を超える。
イ 営業力のなさを海外ベンダと連携して市場のグローバル化に対応する。
ウ 高い技術力を応用して海外ベンダの日本市場参入に対抗する。
エ データセンタの資源を生かしてクラウドコンピューティングサービスを提供する。


こぼる
「SWOTって、強そうなソルジャーのイメージ。」

ジョブりんご
「それはSWAT!経営環境を分析して、戦略立案に生かす。」

こぼる
「強みを生かして市場機会を獲得する??
アとイは、弱点克服だから、強みではないわね。」

ジョブりんご
「そうだな。強みを生かそうとしているのはウとエだ。
市場機会を得ようとしているのは、エだな。
ウは強みを生かして脅威に備えている。海外ベンダへの対抗だ。」

こぼる
ということはエ?」

ジョブりんご
「私達を会話させながら試験の解説をしている管理人は、
自分のユーモアという強み、資格試験を前向きに捉える強みを生かして、
ネットの中の『資格試験界隈』で市場を得ようとしているらしい。」

こぼる
「私も何かあるかなあ。」

ジョブりんご
「これからおとなになるまでに、いろいろなことをして、考えてみなさい。
5年後までの宿題だ。
私の社員達にとっては、私の厳しい指摘が強みだった。」

こぼる
「とんがってるヤツも極めれば重宝なのね~。」

ジョブりんご
「日本では難しいかもな。」

平成24年春期 午前I 共通 問24

業務プロセスを可視化する手法として UML を採用した場合の活用シーンはどれか。

ア データ中心にプロセスを表現するために, データをエンティティとその属性で表し, エンティティ間の関連を図に示す。
イ データの流れによってプロセスを表現するために, データの発生, 吸収の場所, 蓄積場所, データの処理をデータの流れを示す矢印でつないで表現する。
ウ 複数の観点でプロセスを表現するために, 目的に応じたモデル図法を使用し, オブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールで表現する。
エ プロセスの機能を網羅的に表現するために, 一つの要因に対し発生する事象を条件分岐の形式で記述する。


こぼる
「どれもUMLの一部の図の説明じゃないの~?」

ジョブりんご
「これは問題の見方だ。『UMLに含まれる図の一つ』の説明ではなく、『UML全体の方針の説明』を選ぶんだ。」

こぼる
「何その国語の問題。。アはクラス図だけ、イはDFD(DFDはUMLじゃない)、ウはUML全体の説明、エはアクティビティ図だけ。
ってことは、ウになるか。」

ジョブりんご
「こぼるのUML図、綺麗だな。」

こぼる
「ちょっとー!惚れちゃった?だてにデザインの本を読んでないわよ。」

平成24年春期 午前I 共通 問22

災害や事故の発生後の対応を順に, BCP 発動, 業務再開, 業務回復, 全面復旧の四つのフェーズに分けたとき, 業務再開フェーズで実施するものはどれか。

ア 代替設備や代替手段から本番環境への切替手順を慎重に確認した上で, 平常運用への移行を実施するとともに, BCPの見直しなど総括を実施する。
イ 発生事象の確認, 対策本部の速やかな立上げ, 確実な情報収集, BCP 基本方針の決定を実施する。
ウ 最も緊急度が高い業務や機能が再開された後に, 代替設備や代替手段の運営を継続しながら, さらに業務範囲の拡大を実施する。
エ 最も緊急度の高い業務を対象に, 代替設備や代替手段に切り替え, 復旧作業の推進, 要因などの経営資源のシフトを実施する。


こぼる
「BCPってなに?」

ジョブりんご
「事業継続計画といって、災害や事故など予期せぬ出来事があったとしたら、
最低限の資源で事業継続 か、一刻も早く事業再開するために、あらかじめ考えておく行動計画だ。」

こぼる
「なる。この4つは。問題文中の4つのフェーズに対応してるのかな。
イ→エ→ウ→ア ってなるのかな。それぞれ、問題文中の4つのフェーズに対応してるっぽいね。
だと、流れの二番目のエになるのかな。」

ジョブりんご
「私も天国に転勤になった時、Appleの5ヵ年計画を残してきた。個人的なBCPだ。」

こぼる
「Appleって立ち直れんの?iPhone4Sも、iPhone5も目新しいものないじゃん。」

ジョブりんご
「次世代の私を、育てるべきだった…」

平成24年春期 午前I 共通 問2

図のように16ビットのデータを4×4の正方形状に並べ、行と列にパリティビットを付加することによって何ビットまでの誤りを訂正できるか。ここで、図の網掛け部分はパリティビットを表す。

ア 1
イ 2
ウ 3
エ 4

1 0 0 0 1
0 1 1 0 0
0 0 1 0 1
1 1 0 1 1
0 0 0 1

こぼる
「パリティビットって何?」

ジョブりんご
「行や列の合計が偶数だったら0、奇数だったら1
というデータを、データの後ろにくっつけるものだ。
通信する時など、送信者がデータに対して、パリティビットなどの誤り訂正データをつけて送る。
受信者(受信したコンピュータ)は、パリティビットを見て、データを修正する。
行のパリティビットを水平パリティ、列のパリティビットを垂直パリティ と呼ぶ。」

こぼる
「ふーん。4ビットも直せんの?」

ジョブりんご
「いや。1ビット違うと、そのビットに対応する、
水平・垂直のパリティビットの値が矛盾するため、直すことが出来る。
2ビット以上違うと、変わったビットがどれか特定できない。
だから、正解はア・1ビットだ。」

こぼる
「なるほどね。
私の性格も2つ以上変だと、どこが悪いのかあいまいになるね!!!」

平成24年春期 午前I 共通 問10

トランザクションが, データベースに対する更新処理を完全に行うか, 全く処理しなかったかのように取り消すか, のいずれかを保障する特性はどれか。

ア 一貫性 (consistency)
イ 原子性 (atomicity)
ウ 耐久性 (durability)
エ 独立性 (isolation)


ジョブりんご
「おのおのがどういう意味か知っているか?」

こぼる
「これ苦手なのよね…塩(acid)で反応するくらい略語にはなじみあるけど、それぞれの意味言えないの;」

ジョブりんご
「一貫性は、『整合が取れる値でないとトランザクションを認可しない』」

こぼる
「タイムカード25:00で押せないとか?25:00は存在しないからね」

ジョブりんご
「25時は事実上存在しないが、スラングとして『25時退勤』はあるな。」

こぼる
「恐ろしい…」

ジョブりんご
「原子性は、『トランザクションを全部実行 or 全部不実行』のどちらかにすることだ。」

こぼる
「10%off会員だったら、すべての商品を10%offで引き落とすか、無割引で引き落とすか?
ルミネの10%off大好き!!」

ジョブりんご
「10%offの期間に買ったものが、割引されてなかったら『論理的な詐欺』だが、まあそんなところだ。」

こぼる
「耐久性は?」

ジョブりんご
「『操作を完了したら、その操作で適用された結果が失われない』ことだ。」

こぼる
「障害とか起きた時、その時点までなら、どんなになっても戻れるのね。
バックアップがあるなら。」

ジョブりんご
「最後に独立性は、『トランザクション操作の過程が、他の操作から隠蔽される。実行前と実行後しか、他からは見えない』」

こぼる
「勉強してない私と、100点取った私しか周りから見えなくて、ガリ勉してるところを隠してるってことかな。」

ジョブりんご
「100点なんて取れるのか?」

こぼる
「取ったこと無い!勉強しなくて30点だった事はあるけど(笑)」

ジョブりんご
「以上から、答えはイ、原子性になる」

こぼる
「あともすふぃあー。」

平成24年春期 午前I 共通 問14

問14
ディジタル署名などに用いるハッシュ関数の特徴はどれか。
ア 同じメッセージダイジェストを出力する異なる二つのメッセージが、容易に求められる。
イ メッセージが異なっていても、メッセージダイジェストは同じである。
ウ メッセージダイジェストからメッセージを復元することは困難である。
エ メッセージダイジェストの長さはメッセージの長さによって異なる。


ジョブりんご
「ハッシュとは、簡単に言うと
【文章をアルゴリズムで処理する関数にかけて、固定長にした】
もので、負可逆圧縮だ。だから、復元はできない。ウだ。

こぼる
「私PHPで、とかやったら、
c0e89a293bd36c7a768e4e9d2c5475a8
になったよ。固定長の暗号になるのね。

ジョブりんご
「md5って、ハッシュ関数の一種だな。他にもsha1()などがある。」

こぼる
「めったに同じハッシュにならないから、ハッシュ2つを比べて、ハッシュ前の文字列が同じか比べるのよね。」

平成24年春期 午前I 共通 問20

レプリケーションが有効な対策となるものはどれか。

ア 悪意によるデータの改ざんを防ぐ。
イ コンピュータウイルスによるデータの破壊を防ぐ。
ウ 災害発生時にシステムが長時間停止するのを防ぐ。
エ 操作ミスによるデータの削除を防ぐ。


こぼる
「レプリケーション…リプレイス?」

ジョブりんご
「リプレイスとは少し違う。
2つのデータベースに全く同じデータを、書き込むことだ。」

こぼる
「じゃあ、ハッカーが来たらデータ改ざんは防げないし(アは×)
ウイルスも入っちゃったらデータ壊れちゃうし(イは×)
操作ミスもうっかりしちゃったら駄目だし(エは×)
雷とか落ちて片方死んでも、もう片方が生きてれば。
復旧できる可能性はちょっとあがるね。ウか。」

ジョブりんご
「東京と大阪のデータセンターに同時に書き込む機能があれば、災害に強くなるな。」

こぼる
「あ、二つ仲良くサーバが並んでるんじゃいけないのか。。
ミラーリングじゃないのね。」

ジョブりんご
「ミラーリングは記憶媒体を論理的に二分割して、両方に書き込むことだ。
ミラーリングは、災害対策としては、弱いな。レップリケーションー!」

こぼる
「B’zかよw寒いなw」