平成24年春期 午前I 共通 問19

システム開発の見積方法の一つであるファンクションポイント法の説明として, 適切なものはどれか。

ア 開発規模が分かっていることを前提として, 工数と工期を見積もる方法である。ビジネス分野に限らず, 全分野に適用可能である。
イ 過去に経験した類似のシステムについてのデータを基にして, システムの相違点を調べ, 同じ部分については過去のデータを使い, 異なった部分は経験から規模と工数を見積もる方法である。
ウ システムの機能を入出力データ数やファイル数などによって定量的に計測し, 複雑さとアプリケーションの特性による調整を行って, システム規模を見積もる方法である。
エ 単位作業量の基準値を決めておき, 作業項目を単位作業項目まで分解し, その積算で全体の作業量を見積もる方法である。


こぼる
「ファンクションポイント法についてぐぐったよ。
要件定義後、コーディング前に、システムの規模を算出しておくのよね。
これで出た値を何に使うんだって思ってたけど、アプリの値段とか、作業で払う金額とか決めるのか。」

ジョブりんご
「仕様書を見て、すべての動作を、
内部論理ファイル、
外部インターフェイスファイル、
外部入力、
外部出力、
外部照会
に仕分けをして、更に各項目を難易度で3段階(高・中・低)に分けて、重みを付けて値を出す。」

こぼる
「わかっちゃうと、ウなんだね。
でも、一度やってみないと用語を忘れちゃうわ~。」

ジョブりんご
「やってみろ。」

平成24年春期 午前I 共通 問25

情報システムの開発を発注するための提案依頼書 (RFP) の作成と提案依頼に当たって, 取得者であるユーザ企業側の対応のうち, 適切なものはどれか。

ア RFP 作成の手間を省くために, 要求事項の記述は最小限に留める。曖昧な点や不完全な点があれば, 供給者であるベンダ企業から取得者に都度確認させる。
イ 取得者側では, 事前に実現性の確認を行う必要はなく, 要求事項が実現可能かどうかの調査や検討は供給者であるベンダ企業側の責任で実施する。
ウ 複数の要求事項がある場合, 重要な要求とそうでない要求の区別がつくように RFP 作成時点で重要度を設定しておく。
エ 要求事項は機能的に記述するのではなく, 極力, 具体的な製品の種類など実現手段を細かく指定する。


こぼる
「RFPって、『なれる!SE』(ライトノベル)2巻で読んだ!
依頼元が、システム概要とか、契約事項とかを書いた紙(RFP)を、下請け企業数社に渡して、
その下請け企業がみんな仕様書とか予算組んだのとかの書類を作ってプレゼンして、
依頼元がどの下請け企業を使うか決めるんでしょ。」

ジョブりんご
「Oh, 知っていたか。『なれる!SE』は勉強になるな。」

こぼる
「その書類で全部わかるように漏れがあっちゃいけないし(アは×)
実現できない内容作ったって時間の無駄だし(イは×)
でも、ウかエで迷うわね。」

ジョブりんご
正解はウだ。RFPを見たことがある者ならわかるだろう。
作りたいシステム内にどの製品を使うかは、提案させる。
でないと、コンペ(プレゼン)の時差別化ができないだろう。」

こぼる
「ふーん。難しいな。はやくSEになりたい!」

ジョブりんご
「(6K…)」

平成24年春期 午前I 共通 問28

EDI を実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。

ア 企業間の取引の契約内容
イ システムの運用時間
ウ 伝送制御手順
エ メッセージの形式


コボル
「EDIって、おさいふケータイのやつ?」

ジョブりんご
「馬鹿。それはEdy(エディ)、この問題はEDI(イーディーアイ)『電子データ交換』」

こぼる
「間違えるってw
EDIって、企業間の書類をペーパーレスにして、形式を決めて通信回路とかでやりとりすることってあるわね。」

ジョブりんご
「そこまで調べたのなら、答えはどれになると思うか?」

こぼる
「アか…エ?どっちだろ」

ジョブりんご
「契約内容は、紙の書類でも決める。
問題文は『情報表現規約』とある。
『情報表現』は意訳すると、『メッセージの形式』になる。わかるな?」

こぼる
「アって書きそうになった~。問題文は読み飛ばしちゃ駄目だね。国語じゃん」

ジョブりんご
「国語は得意か?」

こぼる
「国語いつも赤点よ~」

平成24年春期 午前I 共通 問18

システム開発のプロジェクトにおいて, EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。
開発途中のある時点で EV-PV の値が負であるとき, どのような状況を示しているか。

ア スケジュール効率が, 計画より良い。
イ プロジェクトの完了が, 計画より遅くなる。
ウ プロジェクトの進捗が, 計画より遅れている。
エ プロジェクトの進捗が, 計画より進んでいる。


ジョブりんご
「EVMってなんの略かわかるか?」

こぼる
「iPhoneでググるわ~。…Earned Value Management?」

ジョブりんご
「よく調べたな。概要はわかるか?」

こぼる
「うーん。つまりは、プロジェクト管理手法で、「コスト(人月)」に注目して
見積りとか今のところかかってるコストとか洗い出すの?」

ジョブりんご
「そうだ。EV-PVは?」

こぼる
「うーん、EVはEarned Value、PVはPlanned Value…?」

ジョブりんご
「Earned Valueは『費やしたコスト=現在の出来高』、Planned Valueは『計画したコスト=出来高計画値』
つまり?」

こぼる
「EV-PVが負になるってことは、EV<PV…予算が余ってるとか?」

ジョブりんご
「違う。EVMは『プロジェクト管理』だ。現在の出来高が少ないということは、
計画より遅れている。ウだ。

こぼる
「完了が遅くなる、イじゃないの?」

ジョブりんご
「これから人員を投入すれば、完了は予定通り行えるかもしれないから、イではない。」

こぼる
「工数管理とか私にはできないわー><」

ジョブりんご
「35歳になったらやらされるんだから。」

平成24年春期 午前I 共通 問30

A 社は, B 社と著作物の権利に関する特段の取決めをせず, A 社の要求仕様に基づいて, 販売管理システムのプログラム作成を B 社に依頼した。
この場合のプログラム著作権の原始的帰属は, どのようになるか。

ア A 社と B 社が話し合って決定する。
イ A 社と B 社の共有となる。
ウ A 社に帰属する。
エ B 社に帰属する。


こぼる
「私が学校で作ったプログラムは私のもんだけど、会社員が作ったプログラムは会社のもんよね。
会社で作ったプログラムを、自分の作品として出すの気が引けるんだけど。」

ジョブりんご
「個人対会社はそうだな。しかし会社間では、特別契約してない限りは
作った会社が著作権を有するんだ。」

こぼる
「A社とB社が話し合って決めるの?」

ジョブりんご
「ここでは『原始的帰属』とあるな。特に取り決めをしない時は、作った会社、B社に帰属する。答えはエだ。」

こぼる
「ひとが作ったものを自分が作ったように言う人きらい!」

ジョブりんご
「社会に出るとな、上司の手柄になることもままあるぞ。」

平成24年春期 午前I 共通 問15

問15
サイト運営者に不特定の利用者が電子メールで機密データを送信するに当たって、
機密性を確保できる仕組みのうち, 適切なものはどれか。

ア サイト運営者はサイト内の SSL で保護された Web ページに共通鍵を公開し, 利用者は電子メールで送信するデータをその共通鍵で暗号化する。
イ サイト運営者はサイト内の SSL で保護された Web ページにサイト運営者の公開鍵を公開し, 利用者は電子メールで送信するデータをその公開鍵で暗号化する。
ウ サイト運営者はサイト内の SSL で保護された Web ページに利用者の公開鍵を公開し, 利用者は電子メールで送信するデータをその公開鍵に対応する秘密鍵で暗号化する。
エ サイト運営者はサイト内の認証局で利用者の公開鍵を公開し, 利用者は電子メールで送信するデータをその公開鍵に対応する秘密鍵で暗号化する。


こぼる
「公開鍵暗号方式って、公開鍵で暗号化よね?
秘密鍵で暗号化したら公開鍵は皆知ってるから、メッセージバレバレよね。
本人だって証拠にはなるけど(=ディジタル署名)。」

ジョブりんご
「つまり、ウ・エは違う。」

こぼる
「共通鍵は公開されてるから、いくら暗号化してもバレバレよね~」

ジョブりんご
「で、アが消える。」

こぼる
「エだ~vV」

平成24年春期 午前I 共通 問17

作業成果物の作成者以外の参加者がモデレータとして主導すること, 及び公式な記録, 分析を行うことが特徴のレビュー技法はどれか。

ア インスペクション
イ ウォークスルー
ウ パスアラウンド
エ ペアプログラミング


こぼる
「レビューって癖になるよ。新しい発見が毎回ある。私じゃ思いつかないことみんな言ってくれるんだもん。」

ジョブりんご
「レビューを嫌がらないのか。こぼるは伸びるな。」

こぼる
「おっ、おだてても何も出ないんだからねっ!!」

ジョブりんご
「インスペクションは、仕様書やコードの第三者レビューだが、役割や進行の仕方が決まっている、形式張ったレビューだ。」

こぼる
「インスペクションやってみたいな~」

ジョブりんご
「ウォークスルーは、作成者が主導になって、会議で説明をする形のレビューだ。」

こぼる
「よくやるわ。お父さんに見てもらってる。」

ジョブりんご
「(ファザコン…)
パスアラウンドは、レビュー対象の作ったものをメールで何人かに送信して、評価してもらうレビュー」

こぼる
「そんなのちっとも楽しくないじゃん!!」

ジョブりんご
「お前、仕事は楽しいことばかりじゃない。
ペアプログラミングは、二人で同じパソコンを共有してプログラミングをする。
一人が書いてる間に、もう一人はそれを見ながら次に書くこと、どういう自動テストを書くか、コードのあやしい点などを考えつつ。」

こぼる
「ペアプロやったことあるよ!好きな先輩と密着してやってたんだけど、
その先輩のコードがダメダメで冷めちゃった」

ジョブりんご
「私とペアプロしたら、こぼるは私に惚れるだろうな。
公式に記録を取るなど、体系的なレビューはどれかとあるので、答えはアだ。

こぼる
「インスペクションって映画がありそうね。」

平成24年春期 午前I 共通 問27

設定した戦略を遂行するために, 財務, 顧客, 内部ビジネスプロセス, 学習と成長という四つの視点に基づいて相互の適切な関係を考慮しながら具体的に目標及び施策を策定する経営管理手法はどれか。

ア コアコンピタンス
イ セグメンテーション
ウ バランススコアカード
エ プロダクトポートフォリオマネジメント


こぼる
「あーもう全然わかんない!!戦略とか立てられないよ~」

ジョブりんご
「では、覚えなさい。」

こぼる
「うわーん。。エライ人は日常的に使ってる手法なのかもしれないけど><」

ジョブりんご
「コアコンピタンスとは、圧倒的技術、オンリーワン技術のことだ。」

こぼる
「Appleの美意識は圧倒的よね~。もうジョブりんごが口出しできなくなっちゃったから、どうなるのかしらね。それは興味ある。」

ジョブりんご
「5ヶ年の戦略なら、遺言に書いた。
セグメンテーションは、市場細分化。
ちっちゃい市場で戦略を立案・施策を実施。」

こぼる
「このブログ運営してるヤツ的には、試験解説というちっちゃい市場で、
コアコンピタンスである、情報分野のユーモアを生かしてブログやってるのね。」

ジョブりんご
「googleに各記事がひっかからなくてがっかりしてるらしいが、セグメンテーションの狙いは合っているかもな。
バランススコアカードは、
戦略・ビジョンを4つの視点(財務・顧客・業務プロセス・学習と成長)で分類し、
それらを挙げたことによってわかった指標(お金、お金以外)を設定する。
問題文に一致するな。答えはウだ。

こぼる
「なんか、上の人のお仕事って大変そうね。めんどくさそう、戦略とか論理付けて立てるとか。」

ジョブりんご
「プロダクトポートフォリオマネジメントは、製品や事業の現状と将来性を正しく評価して、
収益~投資の流れを適切に管理することだ。」

こぼる
「金のなる木とか、負け犬とか、花形とか問題児とか、聞いたことあるわ。これってちゃんと『プロダクトポートフォリオマネジメント』って名前がついてたんだ。
力抜いて仕事してもお金が入ってくるって理想ね~。うらやま。」

平成24年春期 午前I 共通 問23

情報戦略の投資対効果を評価するとき, 利益額を分子に, 投資額を分母にして算出するものはどれか。

ア EVA
イ IRR
ウ NPV
エ ROI


ジョブりんご
「投資の基礎知識だな。」

こぼる
「投資なんてしないよ~。こんがらかるわー」

ジョブりんご
「資格合格のために覚えなさい。」

EVA(economic value added)
企業が活動を行なって得た利益 – 資本コスト
経済価値を生む or 資本を食いつぶしてるかの判断材料
(税引き後営業利益)-(投下資本×加重平均資本コスト)
エヴァンゲリオンは経済価値を生む!

IRR(internal rate of return)
投資額累計と回収額累計が等しくなる割引率。
IRRが投資額(資金調達コスト)を上回っていると、その投資は魅力的。
高次代数方程式→あてはめなんとなく算
得がなくなる割引率を出して、そのとおりになったらイライラする!

NPV (net present value)
回収額-投資額
投資するかの判断材料
期間全部のシグマとか使う
ニコニコ動画(N)のPVに投資しちゃう?

ROI (return on investment)
資本(投資額)がどれくらいの利益を生んでいるか測る指標。
企業の収益力や、事業の運用効率がわかる。
利益/投資額→問題文に該当、答えはROI(エ)
ロイ・マスタングに収益力はあるの?

ジョブりんご
「あほ…」

こぼる
「ちょ!広めようと思ってるのに水をささないでよw」

平成24年春期 午前I 共通 問13

問13
TCP/IPネットワークにおけるARPの説明として、適切なものはどれか。
ア IPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルである。
イ IPネットワークにおける誤り制御のためのプロトコルである。
ウ ゲートウェイ間のホップ数によって経路を制御するプロトコルである。
エ 端末に対して動的にIPアドレスを割り当てるためのプロトコルである。


こぼる
「ARPってハープみたい。美しい音、奏でそう。
IPアドレスを観客に奏でて、
ツボにきたIPアドレスの人がファンレターとして
MACアドレスを奏者にあげるの♪」

ジョブりんご
「想像力がたくましいな。」

こぼる
「ア で合ってる?」

ジョブりんご
「合ってる。」